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Colum13[2004.08.02]

薬剤性肺障害のコラム

北海道大学病院第1内科
濱田邦夫

薬剤性肺障害とは

薬によりひき起こされる多彩な呼吸器疾患の総称で、その原因となりうる薬剤はおおよそ知られています。 薬剤と肺障害のタイプは必ずしも1対1対応ではなく、ひとつの薬剤が患者さんによって異なるタイプの肺障害を起こすことがしばしばあります。 肺に対する毒性やアレルギー反応が中心的な役割を果たしていると考えられていますが、詳細なメカニズムは解明できていません。

薬剤性肺障害が出現するまでの時間

薬を新しく始めてから肺にアレルギー反応や炎症が起きるまでの時間は、服薬後ほんの数時間で出てくるような速い反応から、 服薬を始めて何ヶ月もたってから出てくるような遅いものまで様々です。薬による肺障害の頻度は肝障害ほど高くはないのですが、 いったん起きてしまうと時には呼吸不全におちいることもあるため事は重大です。

診断はまず薬剤性肺障害を疑うことから

薬剤性肺障害の最初の症状は発熱、咳、息切れなどで、カゼ、肺炎、気管支炎、喘息などとの区別が難しく、診断は必ずしも簡単ではありません。 臨床医にとっては薬剤性肺障害かも知れないと疑うことが診断の第一歩です。 過去数ヶ月以内に新しく始めた薬がないか、肺に呼吸雑音がないか、胸部X線写真で異常がないかなどをまずチェックします。 薬剤性肺障害と最終的に診断するためには、単に投薬状況から疑わしいというだけではなく、 同じような症状を出す可能性のある疾患を全て否定することが必須です。

薬剤性肺障害の治療

原因として疑われる薬剤をただちに中止することでほとんどの症状が自然に改善します。 しかし、薬剤を中止しても病変が進む場合や、症状が重いときは副腎皮質ホルモン(ステロイド)剤などによる治療が必要になります。

薬剤性肺障害の早期発見と早期対応

どんな薬剤でも新しく始めて数カ月以内に発熱、咳、息切れなどの呼吸器症状が出現したら、 カゼと決めつけないで、ひょっとして薬剤性肺障害かも知れないと疑ってください。 そのような時には速やかにかかりつけの主治医に相談するか、あるいは呼吸器専門医の診療を受けることをお勧めします。

 

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