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Colum16[2004.08.21]

サルコイドーシスと自己免疫疾患

京都大学呼吸器内科
半田知宏

サルコイドーシスという病気は、免疫の異常によって起こります。免疫というのは、病原体などの外敵から個体を防御する働きで、リンパ球や抗体などが関係します。 一方、リウマチのような自己免疫疾患は、「自分自身の組織に対する免疫反応によって引き起こされる疾患」で、自己抗体と呼ばれる、自分の身体を攻撃してしまう抗体によって皮膚や関節、内臓の障害が起こり、女性に多いという特徴があります。 サルコイドーシスと自己免疫疾患にはいくつかの共通点があります。間質性肺炎や関節炎、貧血、血小板の減少、眼の乾燥感、ブドウ膜炎などは、サルコイドーシスと、シェーグレン症候群やSLEとよばれる自己免疫疾患で共通して見られる症状です。 また、サルコイドーシスの特徴である肉芽腫は、いくつかの自己免疫疾患でも見られることがあります。

以前からサルコイドーシスの患者さんではいろいろな自己免疫疾患を合併することが多いのではないかと言われていますが、これについては症例数が少ないことや、似たような症状のため診断自体が難しい事もあることから、まだ議論のあるところです。 さらには、サルコイドーシス自体が自己免疫疾患ではないかという考えもあります。

上に述べたような類似点があることや、起こっている免疫の異常のタイプ、病気にかかりやすい遺伝子(遺伝する病気という意味ではありません。「体質」のようなものです。)の中にSLEや多発性硬化症といった病気と同じものがあることなどが根拠とされていますが、サルコイドーシスでは肺に病気が多く、皮膚や関節の病気が比較的少なく、特別な自己抗体も見られない事から、現在は否定的な考えが主流です。むしろ、何らかの病原体に対する免疫の異常ではないかと考えられています。ただし、サルコイドーシスが全身にいろいろな異常を起こしてくる理由や、肝心の病原体が明らかにされていないため、サルコイドーシスの病気の本質は、まだまだ解明されていないと言った方が良いでしょう。

現在、京都大学は、1)中央診療所との連係協力、あるいは、2)英国王立ブロンプトン病院心臓肺研究所との共同研究のもとに、サルコイドーシスにかかりやすい体質とは何かということについて、特に免疫の異常に関係した研究を行っており、患者さんの一部には採血のご協力を頂いております。こういった研究からも、サルコイドーシスと自己免疫疾患の関係がより詳しく解明されていくものと考えています。

さるすべり

ひまわり

 

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