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Colum18[2004.09.17]

サルコイドーシスと膠原病

京都大学医学部附属病院 免疫膠原病内科
 川端大介

日常診療の場において、「サルコイドーシスは膠原病の一種ですか」といった類の質問を受けることがある。「2つの病気ともに原因不明の病気ですが、全く違う病気に分類されています」と答えることにしているが、あえて難しく説明するならば、「サルコイドーシスは肉芽腫性疾患、膠原病は免疫異常を基盤とした結合組織の慢性炎症性疾患であって、全く別の疾患です」ということになろう。確かに両者は全く違う疾患ではあるが、患者さんが疑問に思うのも無理はなく、膠原病とサルコイドーシスの症状には共通するものが多い。いずれの疾患も全身性疾患であるため、発熱、皮膚、関節、眼、肺、心、腎、消化器など全身の臓器障害を起こしうる。例えばサルコイドーシスにみられる、発熱、ぶどう膜炎、皮下結節、関節炎、間質性肺炎、筋炎といったものは膠原病の代表的病態でもある。従ってサルコイドーシスの患者さんが様々な臓器障害を合併した際、膠原病を合併している可能性がないかについて呼吸器科専門医よりコンサルトを受けることが多い。その際、鑑別に役立つ方法は、抗核抗体をはじめとする自己抗体、免疫異常の有無の確認と病理組織学的な鑑別であろう。しかしそれでも鑑別が困難なケースは存在し、時に我々を悩ませる。実際、サルコイドーシスと膠原病の合併するケースも報告されており、話はますます複雑となる。幸い、サルコイドーシスによる重篤な臓器障害(肺、心、神経、筋病変など)に対する治療は、膠原病の代表的治療薬でもある、ステロイド薬の投与が中心となるため、膠原病の合併について厳密に鑑別できない場合でも治療薬が同じことで、治療が誤った方向へ向かわないことは救いである。サルコイドーシスの患者さんが種々の臓器障害を来した際は、膠原病の存在の有無について一度、膠原病専門医の診察を受けておくことは大切であると思われる。

 

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