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Colum19[2004.09.26]

サルコイドーシスと自然免疫

京都大学皮膚科
 金澤伸雄

初めまして。京都大学皮膚科の金澤と申します。現在ドイツの片田舎で修業中の身ですが、縁あってこの学会でお話するために帰国することになりました。私が医者になった時の病棟医長が、現在関西医科大学におられる岡本祐之先生だったこともあり、サルコイドーシスという言葉を非常に身近に感じていました。大学院では異物を認識して免疫反応をスタートさせる抗原提示細胞をテーマに研究を行いました。近年の免疫研究の世界では抗原非特異的な自然免疫の重要性が見直され、抗原提示細胞は自然免疫と獲得免疫をつなぎ双方をコントロールする細胞として、益々その重要性が認識されてきています。特にショウジョウバエの発生から生体防御まで広い機能を持つ受容体TollのヒトホモログToll様受容体が、微生物成分を認識し強力に免疫を活性化する受容体であることが分かってからの研究の進展はめざましいものがあります。一方抑制性T細胞やNK-T細胞による強力な免疫抑制の存在も明らかになり、今や免疫反応は単なる異物に対する排除反応ではなく、常に回っている動的な平衡状態と理解することができます。そんな時一人の患者さんとの出会いから私はサルコイドーシスの世界に引き込まれました。全身真っ赤なブツブツでおおわれ熱っぽい皮膚を調べると、思いがけなく皮膚組織は肉芽腫で覆われ、特殊なサルコイドーシスが疑われました。岡本先生にご相談したところ、外国で報告のあるBlau症候群という遺伝性全身性肉芽腫性疾患じゃないかという助言を頂き、発表されたばかりの原因遺伝子を調べさせていただいたところ、同じ変異が見つかったのです。 Nodというこの遺伝子は結核菌などの成分を認識する細胞内受容体で、Toll様受容体と密接な関係を持ちます。この事実は自然免疫が肉芽腫形成に大きな役割を持つことを改めて示し、サルコイドーシスの病態解明に大きなヒントを与えるものと考えています。

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